日蝕周辺域

平野啓一郎『日蝕』に再挑戦しようと、昨日、神戸で多分最大の本屋、ジュンク堂三宮店様に行きました。大好きな本屋です。神戸に住みたい理由のひとつに数えられます。今日は乙女OLらしく、お店紹介をしてみたいと思います☆

ジュンク堂三宮店(以下ジュンク堂)は、JR三宮駅から歩いて3分程度の距離にあり、三宮センター街のほぼ中央にあります。ビルの2F〜4Fが本屋で、地下にはHMV、その他映画館やらイロイロあるようですが特に興味ないのでスルー。ビル入口の狭いエスカレータに乗ると、そこはお脳の羽を伸ばせる楽園なのであります。

どういうところが好きって、先ず広い!すごく広い!才谷は狭い本屋に売れ筋らしいウザい本が何列も平積みにされてるのを見るのが嫌いなんです。ウザい本というのは、生き方指南みたいなカルト本が代表ですね。あと純愛系も反吐が出る。売れるなら売ればいいけど、そういう本で良書が締め出しくらってると思うと悲しくなる。営業戦略なんでしょうがね、発売日に売れ筋のものを絶対買う状況なら利用しますが、最終的にそういう本屋は才谷の好きな本屋になり得ない。

ジュンク堂には、そういう「狭いのに同じものを大量に並べるな!」というツッコミが出来ない。同じものは大量に並べられてます。でもそれが気にならないほど広くて、置いてるジャンルが多く、みみっちいコトにイライラする必要がないんです。才谷程度の本好きだったら、有り余る課題図書を見つけられますからね。

2Fはハードカバー、文庫、新書、話題書、あと地図やスイーツ(笑)なものもあったか。昨夜の才谷の足取りは、先ず『日蝕』を目指すも、宇宙系の岩波新書新刊前で足が止まる。理系さっぱりわからないけど、物理とか生物とかってファンタジーの源泉で、理論はわからんけど興味はあって結果を押さえてみたいトコなんよね。

目次をパラパラめくって、買おうかどうしようか迷う。才谷は本屋では1冊しか買わない主義です。最初に買ったものを読んだ後だと次読みたいものが変わるから。日蝕か、宇宙か、考えてたら隣に坂本龍馬だの明治だのの新書がある。あー勝海舟とか勉強せなあかんなーと思ってるところ、側に幕末大奥の新書も発見、流行ノリノリで萎える。新書ゾーンよさらば。

本棚をジグザグに日蝕へ向かうと、途中学術文庫ゾーンがある。君主論の別の新書とか読んでみたいんだけど、何かよさげなのないかしらんと一通り見る。ギリシア哲学も手つけたいから、ソフィーの世界以上で最も簡単な解説書はないかなーなどと甘いコトを考えたりする。もう君主論は忘れてます。

そこで村上春樹のサリンジャー戦記なんかを見つけてしまったから!ライ麦、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を訳した対談で、うわー興味あるーとパラパラ。でも待てよ。村上春樹版ライ麦を読むのが先だろう。急ぎ足でジュンク堂中央エスカレータ付近にある検索マシンへ向かう。

4台くらいあるタッチ式の検索マシンで、タイトルを正確に覚えてなくても大丈夫なように出来てるから使いやすい。読み終えたライ麦を探してた時なんか、訳者を紹介者が「苗字が『の』」しか覚えてなかったけど、それでも探せたし。村上春樹版は中央エスカレータの反対側だ。Go、Go♪フロア面積が広いのも、才谷にはありがたい。きっとエスカレータ乗って移動なら後回しにするはず。平面で行けるってのがお手軽にウロウロ出来る要素ですよね。

村上版は上品、という前評判通り、1頁目でそんな印象を受けました。イキがってる、ってカンジの勢いが少ない、かな。いつか読みたいけど、とりあえず今週末に研究者のジョン(通称;モンゴロイド)にお話をきいてからにするのが利口だから、1頁だけ。そこの本棚は村上春樹の翻訳ゾーンで、村上春樹は嫌いだけど村上春樹が好きなものは好きかもしれないので面白いものがあるのかも。フィッツジェラルドかー誰か才谷にオススメしてくれんかなー。

折角反対側に来たので買いもしないハードカバーゾーンを巡る。佐々木丸美のヤツがハードカバーで出てる!!…昔絶版になってた文庫を友人から贈られたんですがね、その際はありがとうございますありがとうございます、…でも…、この人の本はハードカバーで持っててもいいなー…なんて…。大概のものは文庫が好きなんですが、この人のは暖炉のある家でゆっくり読むような雰囲気なんですよ。

まぁでも持ってるモンは持ってるわけで。次は塩野七生のハードカバーゾーンですね。ハードでは完結したローマ人の物語、文庫で買ってます。死にたくなったらとりあえずハードを買って読もうと思ってるので、そこで自問自答「今、買うか?」「No」、何かもう習慣です。

その脇に、塩野七生作らしい絵本を発見、なんだこれ?2冊あって、『漁夫マルコの見た夢』『コンスタンティノープルの渡し守』。後者の方、画がビアズリーみたいで好みなんですけど!欲しい、欲しい、欲しい!あー誰かが今私に「クリスマスプレゼント何がいい?」って訊いてくれたら、油田でもウサミミでもなくこの本挙げますね!つか、誰かに贈るのにも趣味いい本になりそう♪覚えておこう♪

北方謙三の楊令伝の新刊をチェックして(買って即本社偉い人に貸してる)、ハードカバーゾーンは終了です。戻るぞー待ってろ文庫ー!

うおおおお!コレが光文社、亀山郁夫先生の『罪と罰』かー!正月コレ読むかー!と手にとると、帯に「全3巻」。あたりを見回しても1巻しかない。まだ出版途中なのね…。欲しがりません出るまでは!揃ってから全部読むんだ!

誰かが遠藤周作大人買いしてる。そこだけ空いてる。何買ったんだろうと気にしながら当初の目的地、平野啓一郎。は、『日蝕』が置いてあるトコだけ確かめて通り過ぎる。本棚ジグザグの歩みはもう行き止まりまで止まらない。上手く設計出来てるなー。

文春から司馬遼太郎多いなー。アタリだったら面白い作家だから誰かアタリを教えてくれないものか。6月発売の逆説日本史新刊、水滸伝に上書きされて買ってないのよねー。読むのやめたくないんだけどいつも読む気分じゃないのよねー。うぅむ。最後は岩波文庫。モンテクリスト伯を先に読むか巌窟王を見るか、どっちが先になることやら…。ファウストで西洋古典もそんなに気合入れなくていいってわかっちゃったからやけに読みたいモン増えるな。プラトンとか気になるー。

まぁ、プラトンよりも日蝕なわけで、『日蝕』、やっと、購入。

で、帰らない。上の階へGo♪3Fは資格取得やら料理レシピやらの本が置いてあります。才谷には用がないので通るだけー。

4Fは芸術系と参考書と漫画。ここも入り浸るトコで!先ず画集や写真集が置いてあるんです。文庫ゾーンのモノクロに慣れた目には気持ちのいい鮮やかな世界。2Fにある芸術論は読む気しないんですが、画集になると見るのが楽しい。薀蓄より直感でしょ、素人には!エッシャー、ミュシャあたりは何度でも見てしまう。世界をあんなふうに捉えられたら楽しいだろうなーと。

デッサンゾーンが最近のお気に入り。漫画を描くポーズ集とかもありますが、才谷はホントのデッサンのヌード写真集を立ち読みします。昔遊びで画描いてた時、体の構造わかんなくて自室で裸になって確かめとったのよね。でも写真に撮るわけにもいかないもんで、欲しいポーズをモノに出来なかったのよ。ナイスバディでもないしな。だからヌード写真集は楽しい。ジャンプの瞬間と後姿とか、新しい発見がたくさんある。メスに生まれてよかったなー。こういうの立ち読みしやすいもんなー。

楽譜ゾーンにも行ってしまう。毎回、コールユーブンゲンを買うか迷う。声楽の本ねー。歌上手くなりたいんだー。毎回「正しい音程とれる楽器が身の回りにない」で買わないけど。楽譜屋は専門店が駅前にあるんだけど、ついこっちも見るだけ見てしまう。ヴァイオリンのクラシック方面(というか、それしかない)、ピアノのイージーリスニング(笑)方面。見るだけでも楽しいもん。

それから漫画ゾーンに行くも、今月は『鉄壱智』『大奥』『もやしもん』『鋼の錬金術師』とビッグタイトル目白押しなので新しく欲しいと思えず、新刊眺めて終了。今回もジュンク堂を堪能しました。

選ぶってのが楽しめる本屋です。本なので値段はどこも変わらないけど、何か新しいもの、と漠然と思うなら才谷はほぼここに来ますね。新しい作家はどんどん生まれる、過去の作家も再発見される。なのに才谷が読める本は時間的にもお脳の処理能力的にも限られてて、読みたいものを全部読みきらずに死ぬんだろうなーと思います。そう思うと変に焦るし追い立てられてる気分にもなる。それをひっくるめて楽しめる本屋なんですよ。

「いつか読みたい」、そう思わせるものを確認するのも楽しい。長期の娯楽予定です。使う金額は少なくて、でも今すぐ買うわけにはいかなくて、お金がないとかいう切羽詰った理由じゃない余裕があるのがイイ。足りないのはお脳、それだけ。バカなのは仕方ないからチョイチョイ前進すればいい。あ、先日某ブログで紹介されてた「足りないもの占い」、「才谷梅子」で占ったら「頭」が最大ウェイトでしたorz

何も買わなくても、そこに行くだけで楽しいことを予定出来る場所です。好きだなぁジュンク堂。

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